BIMで電子商取引を目指す「BIM-ECコンソーシアム」

BIM-ECコンソーシアムは
各領域に独自の強みを持つ企業が連携し、
建設業界の課題解決を、ワンストップで行なう社会基盤の構築をめざします。

AboutBIM-ECコンソーシアム
について

BIM-ECコンソーシアムは、建築生産システム全体をBIM（Building Information Modeling）データで連動させる仕組みを目指し、発注者、設計会社、施工会社、メーカー、管理会社など１工種１社の会員１４社で２０１８年９月に発足しました。
BIM-ECの取り組みが令和３年国交省BIMモデル事業に採択され、定量的な生産性の向上が確認された以降は参加企業を１工種複数社とし、より多くの方々の利用に向けた「BIM-EC PLATFORM」を構築、システム開発と会員拡大を推進しております。
BIMとEC（電子商取引）の特徴を掛け合わせることで、設計、積算、発注、物流、納品、施工、維持管理までがワンストップに行われ、スピーディーな取引、コスト圧縮を実現し生産性を最大化するとともに、建物発注者に対して情報が透明化されることをめざします。

ミッション

日本の建設業の課題

我が国の建設業界は高齢化、人手不足が深刻化しており建設DXによる抜本的な生産性向上が求められています。そのため設計・施工時の情報の一元管理による、建築生産の効率的な品質管理の実現。円滑な情報の伝達による、無駄のない建物のライフサイクルの実現など、課題解決に向けBIMデータの活用・進化が期待されています。

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BIM-ECコンソーシアムの役割

建設業に携わる様々な民間企業が主体となり、組織間の垣根を超えたBIMデータ活用、データベース・ルール整備、情報共有・発信を行うことで、業務生産性の向上、BIM情報の付加価値向上をはかり、建設業界全体のDXの推進に貢献してまいります。

基本方針

BIM の「正確な数量算出」「属性情報の保持」といったデータベースとしての特徴を活かし、設計者や施工者のみならず、建築のライフサイクル全体で発注者／受注者、施設管理者、使用者間などの情報連携を進め、建物資産として扱われるBIMデータを搬送、金融、決済などの他業界のシステムに連携させ業界の抱えるビジネス課題を解決していきます。

重要課題

属性情報の整理とルール化

各社毎にBIM作成環境（ソフトウェア、テンプレート、ルールなど）が異なる為、共通規格としてIFCを採用。個別環境に依存せず、広く利用できるようEC連携に必要な情報(分類コード)を整理、ルール化を行います。

属性情報の付加、紐づけ

BIMモデルへの分類コード付与の手法、BIMモデルと自動で紐づけるための自社商品への分類コード割当ての手法など、利便性を高めるため、コード情報をオブジェクトとリストに流し込む手法の開発・検証を行います。

分類コードの環境整備

我が国には、英国Uniclassのような建築情報の分類体系が存在しないため、具体的な商品を特定する為には独自の分類コードが必要となります。EC連携可能な分類コードの検証、整備、管理についても重要課題として検討を進めていきます。

各社のメリット

発注者: 初期段階での正確なコスト把握（高い見積精度）; 設計・積算・工期短縮による発注コストの削減
設計者: 設計・積算業務の高度化による手戻り業務の削減、意図伝達の効率化
メーカー: 初期段階での自社製品のスペックインによる受注機会の創出; 受注予測や生産調整による在庫削減等の合理化; 設置時期の正確な把握による修繕ニーズの予測
商社: 商材の拡大、商流の取込み; ECシステムの構築、運営; 物流の効率化
金融: 決済事務の合理化
その他: FM業務の効率化

Activity活動内容

BIM-ECプラットフォーム

電子商取引システムの開発・会員拡大・運用ルールを策定し、広く建設業界全体で利用できる「BIM-EC PLATFORM」の構築を目指しています。同プラットフォームでは、“BIM-ECマネジメント”と “BIM-ECオペレーティングシステム”を両輪としたBIM-ECサービスを軸に、今後、建物資産として扱われるBIMデータを搬送、金融、決済などの他業界のシステムに連携することを目指しデータ作成のルール化などの整備を進めていきます。